言わずと知れた耐熱ガラスメーカー、HARIO(ハリオ)。今回は、水出し茶に最適な「フィルターインボトル」を2年間使ってみて分かった「メンテナンスのコツ」「おすすめの使い方」などをレビューします。メリット・デメリット含めてご紹介します。
目次
HARIO(ハリオ) フィルターインボトルとは
フィルターインボトルとは、耐熱ガラスメーカーHARIO(ハリオ)が展開している、水出し茶用のフィルター付きボトルである。現在、ロフトを始め、街の雑貨屋さんやセレクトショップでよく見かける程の人気となっている。これから購入する方も多いと思うので、2年間程使用してみてわかったことを述べていこうと思う。参考にしていただければ幸いだ。
今回レビューするのはは、以下の商品だ。
HARIO(ハリオ) フィルターインボトルのおすすめポイント
早速、レビューしていこうと思う。
事項にはデメリットにもなるメンテナンスについても記述しているが、まず始めにおすすめポイントとなる、使ってみてよかったポイントを述べていく。
冷蔵庫にちょうどいいサイズ感
前述の通り、サイズは「幅 87 mm × 奥行 84 mm × 高 300 mm」となっている。個人的には、おおきすぎることも小さすぎることもなく、ちょうどいいサイズだ。冷蔵庫の収納ポケットにも問題なく入る。
ワインボトルの様なオシャレなデザインをしている都合上、高さが多少ある。小さめの冷蔵庫であれば入らない可能性もあるので、立てて保存したい場合は、サイズを確認しておくのが無難だろう。
重さも500g以下ということで、特段重いということはない。男性はもちろん、女性が片手で持っても、難なく注げるほどの重さである。
ワインボトルのような、こだわりのデザイン
なんといっても、デザイン性に長けているのが特徴となっている、フィルターインボトル。シンプルかつ機能的なデザインに惹かれて購入する方も多いだろう。リビングのテーブルにそのまま置いても、様になる。もちろん、来客時に出しても問題ない。
素材は、本体が「耐熱ガラス」、注ぎ口と栓が「シリコンゴム」、フィルター部分が「ポリプロピレン」となっている。
ワイン型になっている注ぎ口のシリコンゴムのデザインと質感が、この製品のこだわりポイントだろう。また、この部分を握って冷蔵庫から取り出すと、滑らないので安心だ。デザインにおいても機能面においても、申し分がない。
倒れてもこぼれない密閉性
誰でも一度や二度、飲み物のボトルをこぼした経験があるだろう。そんなときでも大丈夫。注ぎ口とキャップがシリコンゴムであるため、密閉性が高い。写真を見ても分かる通り、キャップには溝があり、その密閉性を高めている。
また、本体と注ぎ口の溝にも注目していただきたい。着脱には若干の力を必要とするが、この溝たちも、密閉性を高める一助となっている。
HARIOフィルターインボトルの使用法と活用アイデア
さて、フィルターインボトルについて、大分理解が深まったのではないだろうか。続いて、フィルターインボトルの活用法をご紹介しようと思う。他のアイデアがあれば、是非教えていただきたい。
水だし茶|水筒に入れて持ち歩こう
フィルターインボトルを購入した当初、家で手軽に美味しい水出し茶が飲めることに感動したものだ。今では、外出時に必ず水筒に入れて持ち歩くというのが習慣になっている。作り方は、いたって簡単。茶葉を本体にドバっといれて、水を入れるだけだ。夜入れて、朝起きたらできあがっている。
簡単に、水出しにおすすめしたい、お茶のレパートリーをご紹介しよう。
水出し緑茶
大抵、ティースプーン大1程度を入れて作っている。緑茶の茶葉は比較的高価なのでコストパフォーマンスが良いとは言えないが、かなりおいしく作ることができる。色もきれいに出てくれる。
緑茶を水出しすると、甘みとなるテアニンという成分や旨味となるアミノ酸が熱で破壊されることがないため、美味しく抽出できるという。熱湯で淹れたお茶もまた格別なので、気分によって飲み分けるのが良いだろう。
水出し蓮茶
最も淹れた回数が多いのが、水出し蓮茶だ。蓮茶は、水出しにするととにかく美味しい。そして、一袋数百円と安価なため、毎日飲むのであれば、特におすすめだ。
飲んだことのない人も多いと思うが、是非一度試してみていただきたい。エグみのない爽やかな旨味が、くせになる味わいだ。
水出しほうじ茶
ほうじ茶も比較的安価な茶葉だ。そしてカフェインが少ないので、寝る前や妊婦の方にもおすすめできる。是非ご賞味いただきたい。
水出し紅茶
これもまたおすすめの飲み方だ。ミルクや砂糖を入れてもよく合う。ちゃんとした茶葉を使うとコストパフォーマンスは落ちるが、やはり美味しい。
出汁|常備して料理の味を格上げしよう
上級者テクニックではあるが、昆布などを入れておくことで、簡単にだし汁をつくることができる。夜作っておいて、朝のお味噌汁のだし汁として使うなど、時短テクニックとして重宝するだろう。
臭いが気になる人もいると思うが、そういうときは、思い切って2本目を買って、用途に分けて使うのもいいだろう。
用途に合わせて製品を選ぼう
HARIO(ハリオ)の水出し茶シリーズは、商品展開がとにかく豊富だ。サイズやカラーバリエーション、フィルターの形状や取っ手の有無など、用途に合わせて複数購入もおすすめだ。たくさんある商品の中でも、特におすすめのものをピックアップする。
HARIO (ハリオ) フィルターイン コーヒーボトル
敢えて本文中には記載しなかったが、コーヒー用のフィルターインボトルもある。コーヒーの粉を入れて、8時間程おいておけば完成だ。
本来水出しコーヒーを作るのには手間がかかるものだが、この製品を使えば、手軽に美味しい水出しコーヒーが楽しめる。水で淹れることにより、タンニンやカフェインが抽出されにくく、比較的渋みが少ないコーヒーが作れる。
サイズ:幅87×奥行84×高さ300mm(口径71mm)
素材・材質:本体:耐熱ガラス 注口・栓:シリコーンゴム ストレーナーフレーム:ポリプロピレン メッシュ:ポリエステル
製造国:日本
HARIO (ハリオ) かご網付き 水出し茶 ポット
これまでご紹介してきた製品とは少しデザインが違うが、こちらも水出しできるフィルターインボトルだ。何が違うかというと、お茶の成分を抽出した後に、その茶葉を取り出して保存ができるということだ。お茶が出すぎてしまうのを防げるので、凄く良い製品だと思う。
確かに、どうしても茶葉をいれてそのままにすると、濃くなってしまう。濃くなると美味しくなく、エグみが出てしまう茶葉もあるので、そういうときにはかご網付きのポットを使うのが良いだろう。
サイズ:本体/幅125×奥行93×高さ290mm、口径/88mm 本体重量:455g
材質:本体/耐熱ガラス、フタ・茶こしフレーム・ハンドル/ポリプロピレン、茶こしメッシュ/ポリエステル、バンド/ステンレス
実用容量:1200ml
買い足したい。フィルターインボトル ミニ 300ml
750mlのものをこれまでご紹介してきたが、この製品はその半分以下の容量の、ミニタイプだ。これにより、職場などで、いつもフレッシュな水出し茶を飲めるようになる。タンブラー感覚で使うのがよさそうだ。
サイズ:幅7×奥行6.8×高さ20.6cm、口径5.7cm
材質:本体/耐熱ガラス、注口・栓/シリコーンゴム、フィルター/ポリプロピレン
実用容量:300ml 食洗機使用可
HARIO(ハリオ) フィルターインボトルのメンテナンス
フィルターインボトルのおすすめポイントを述べてきたが、今度は若干面倒なメンテナンスについて述べようと思う。デメリットとまではいかないが、買う前に頭に入れておいて損は無い情報だろう。
シリコンゴムの溝が洗いにくいのが難点
フィルターインボトルという名の通り、注ぎ口の内側には、フィルターを設置できる溝のような箇所がある。フィルターを所定の場所に設置して、くるっと回すと装着できる。前述の通り、密封性を高める溝も相まって、結構入り組んでいるのだ。
ここの溝をきちんと掃除してあげないと、ゴミだったりガビだったりがすぐ溜まる。ゴムという素材のせいか、結構取れにくいし洗いにくい。洗剤をつけた綿棒など、細い棒を用いて洗うのが良いだろう。
注ぎ口のゴム以外の、キャップの穴にも注目していただきたい。ここも汚れるポイントだ。細い棒などで定期的に掃除するのをお忘れなく。
フィルターに付いた茶渋が落ちにくい
また地味な言及にはなるが、フィルターに付いた茶渋が、結構落ちにくい。歯ブラシなどで洗うのが良いのだろうか。(最適解がないまま現在に至る)
少なくとも、スポンジでは落ちにくい。たまに漂白などしてメンテナンスするのがよさそうだ。
茶渋が付いたフォリター
補足|フィルターの付け方が甘いと悲惨な事態に
補足として、1点注意点を。フィルターの付け方には、細心の注意を払っていただきたい。
おそらく、この製品を所持している人なら数回しでかしたことがあるだろうが、フィルターがきちんとはまりきっていない状態で注ぎ口をセットしてしまうと、フィルターが水の中に落ちてしまうことがある。そうなったら、悲惨なことにフィルターを通さず茶葉がでてきてしまう。細心の注意を払おう。
まとめ|複数持ちしたいほどの定番アイテムに。
いかがだっただろうか。サイズも使用用途も豊富なので、一家に一台置いておくと重宝するのではないだろうか。もし購入した際には、是非メンテナンスを怠らず、長く使用して頂きたい。