今回はガスファンヒーターについてご紹介していきます。選び方や使い方、おすすめの製品などについてまとめてみたので、これからの季節に暖房器具の購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ガスファンヒーターの特徴とメリット
ガスファンヒーターは一般的な暖房器具と比較して、
- ファンによって温風が部屋にすぐ広がる
- 電気ストーブのように乾燥しにくい
- 石油ファンヒーターのように燃料を買う手間がなく、臭いも気にならない
などのメリットがある。
ガスファンヒーターの選ぶポイント
設置場所の広さ
ガスファンヒーターにはお部屋を温める範囲として、「20号」「35号」「50号」の3種類に分けられている。20号は7～9畳、35号は11～15畳、50号は15～21畳が目安となっているので、お部屋の広さに合わせて選ぶことで効率よくお部屋を温めてくれる。
機能性
ガスファンヒーターには、つけっぱなしでも自動的に電源をきってくれる機能や、必要なときだけ利用できるタイマー機能などがついている製品がある。利便性を求めるなら、機能性を確認して選ぶことも大切だ。
ガス会社で選ぶ｜都市ガス・プロハンガス
ガスファンヒーターの種類によって、設置する際に使用するガス栓の種類が「コンセント型」と「ホースエンド型」の2種類に分けれれている。これは都市ガスやプロパンガスなど、利用しているガス会社によって異なるため、ガスファンヒーターを選ぶ際は、利用しているガス会社の元栓に適した製品を選ぶ必要がある。
主要メーカーを選ぶ
ノーリツ｜リンナイ
ガズファンヒーターを製造・販売している有名なメーカーには、「ノーリツ」「リンナイ」などが」ある。ノーリツはシンプルな操作性で使い勝手の良い製品が多く、リンナイは機能性に優れた製品が多い。目的に合わせて選ぶなら、販売メーカーの特徴を知っておいたほうが良いだろう。
東京ガス｜大阪ガス｜東邦ガス｜西武ガス
ガスファンヒーターの製造・販売を行なっているのは、主に「ノーリツ」「リンナイ」の2社となっている。しかし、独自の製品を販売しているガス会社もあり、おしゃれなデザインの製品や、ガス会社の企画で安く購入できる場合もある。そのため、ガスファンヒーターを選ぶときには、有名メーカーだけでなく、ガス会社の製品もチェックすることをおすすめしたい。
人気！おすすめファンヒーター
おすすめファンヒーター｜ノーリツ
ノーリツ ｜GFH-4004S
機能性の高いノーリツのガスファンヒーター。ガス代を節約できる「エコ運転機能」、暖房能力を5段階から選べる「スポット暖房」、子供がいる家庭でも安心して利用できる「操作ロック機能」などが搭載されている。
ノーリツ ｜RC-U4002E-SM
シンプルな操作性で使い勝手の良いノーリツのガスファンヒーター。簡単操作でお部屋を瞬時に暖めてくれる。また、ガスファンヒーターの中でもコンパクトなデザインとなっているため、置き場所に困らないのは嬉しい。
ノーリツ ｜GFH-5802S
広いお部屋に活用できるノーリツのガスファンヒーター。暖房能力に優れていて、15～21畳のお部屋で使用でできる。3段階で選べる「消し忘れタイマー」や、万が一不具合が起きたときの「ブザー機能」など、安全性に優れている製品だ。
おすすめファンヒーター｜リンナイ
リンナイ ｜RC-U2402E
コンパクトサイズで置き場所に困らないリンナイのガスファンヒーター。個室やキッチンなど、狭いスペースでの利用におすすめの製品だ。また、室内の温度に合わせて自動調整してくれる「気くばりエコ機能」が搭載されている。
リンナイ ｜SRC-364E-13A
使い勝手の良さが人気となっているリンナイのガスファンヒーター。シンプルな操作性で使いやすく、暖房能力に優れているため、すぐにお部屋を温めることが可能。豊富な機能が搭載されているため、利便性にも文句なしの製品だろう。
リンナイ ｜RC-N5801NP
プラズマクラスターイオンを発生させるリンナイのガスファンヒーター。空気中の除菌・消臭をしながら、静電気の発生を抑える効果も持っている。また、暖めたい方向へと温風を送る便利な「スイング機能」が搭載されている。
おすすめファンヒーター｜３５号
リンナイ ｜RC-N4001NP-CW
起動音が静かなリンナイのガスファンヒーター。キレイな空気を保つ「プラズマクラスター」、快適な温度を自動調整してくれる「気くばりエコ機能」など、便利な機能が搭載されている。
大阪ガス ｜140-5863-13A
心地よい温風をスポットで当ててくれる大阪ガスのガスファンヒーター。「タイマー機能」「エコ運転機能」などの機能が搭載されている。大きめの操作パネルや大型デジタル表示で使い勝手の良さがおすすめ。
おすすめファンヒーター｜５０号
ノーリツ ｜GFH-5802S
コンパクトサイズなのに21畳まで対応しているノーリツのガスファンヒーター。「消し忘れ防止タイマー」機能が搭載されているため、安全性を考えている方にはおすすめの製品だ。他にも、さまざまな便利機能が搭載されている。
リンナイ ｜RC-U5801E
操作性に優れた使いやすいリンナイのガスファンヒーター。室内温度の快適に保つ機能や、小さな子供がいる家庭でも安心して利用できる「チャイルドロック」機能などが搭載されている。
ガスファンヒーターの費用
取り付け設置工事費
工事期間
ガスファンヒーターを取り付ける際にはガス栓を使用するが、場合によってはガス栓の増設が必要になる。とはいっても、ガス栓の増設は約半日で工事が完了するため、すぐにガンファンヒーターを使用できるだろう。ガス栓の増設費用は、工事費と増設するガス栓を含めて、10,000円程度の費用が必要となる。
ホースの取り付け方
ガスファンヒーターは専用のホースを使って取り付けを行う。ガスファンヒーター本体とガス栓に「カチッ」という音がするまで差し込むだけなので、誰でも簡単に取り付けられっるだろう。取り付け後はガス栓を開き、ガスファンヒーターのスイッチを入れれば使用できる。
燃費｜電気代｜ガス代
| 使用時間/期間 | 1日8時間使用した場合の料金（20号） |
|---|---|
| 1時間 | 約10～15円 |
| 1日 | 約100～110円 |
| 1ヶ月 | 約3,000円 |
エアコンと光熱費比較
| 使用するお部屋の畳数 | ガスファンヒーター | エアコン |
|---|---|---|
| 6畳のお部屋 | 約3,000～3,200円 | 約3,000円 |
| 8畳のお部屋 | 約3,200～4,300円 | 約3,500円 |
| 10畳のお部屋 | 約4,300円 | 約4,500円 |
| 12畳のお部屋 | 約4,000～6,300円 | 約6,000円 |
ガスファンヒーター正しい使い方｜節約にも
エコ機能、タイマーを使用
ガスファンヒーターに搭載されている「エコ機能」「タイマー機能」を利用すれば、ガス代を節約しながら利用できる。エコ機能は設定した温度に達すると自動的に温度を調節してくれる。タイマー機能は消し忘れ防止になるため、ムダなガス代の発生を防いでくれる。
防熱剤使用
木造住宅の場合はお部屋が冷え込みやすいため、防熱剤を使用することで、暖かい空気を逃さず、室内を快適な温度に保ってくれる。また、低い温度でも部屋が温まりやすくなるため、ガス代の節約効果も期待できるだろう。
エアコンと併用
ガスファンヒーターはエアコンと併用することで、光熱費の節約になる。まずは即暖性のあるガスファンヒーターでお部屋を暖め、程よい温度になったらエアコンに切り替えよう。
寿命を知っておく
ガスファンヒーターの寿命は製品によって異なるが、約10年は使用できるといわれている。しかし、購入する際は目的の製品がどれくらいの期間使用できるのかを確認しておこう。わからない場合は、お店のスタッフに聞くと良いだろう。
注意点
定期的な換気が必要！乾燥防止にも
ガスファンヒーターを使用する場合は、最低でも1時間に1回はお部屋の換気が必要。燃焼することで温風を出すガスファンヒーターからは、二酸化炭素・一酸化炭素などの有毒ガスが室内に溜まってしまう。また、暖かい空気の中では室内が乾燥してしまうため、定期的に換気を行うよう心掛けよう。
つけっぱなし厳禁
ガスファンヒーターを使うときはつけっぱなしに注意しなければいけない。万が一ガス漏れを起こした場合、一酸化炭素中毒や故障による火事を引き起こす危険性がある。出かける予定がある場合は電源を切る、またはタイマーを設定しておくことが大切だ。
ガスファンヒーターのよくある質問
ファンヒーターとは？
ガスファンヒーターは、大きくくくると「ファンヒーター」という暖房器具だ。ファンヒーターには、
- ガスが燃料の「ガスファンヒーター」
- 石油が燃料の「石油ファンヒーター」
- 電気で動く「セラミックファンヒーター」「エアコン」
などがある。
ガスファンヒーターと石油ファンヒーターの違いは？
ガスファンヒーターは石油ファンヒーターと比較して、
- 燃料である石油を買いに行く必要がない
- 石油独特の臭いがなく空気がきれいに保てる
- 火傷をする心配がない
- 石油ファンヒーターよりも空気が乾燥しない
等のメリットがある一方、
- ガス栓の増設工事が必要になる場合がある
- プロパンガスの場合はガス代がかさむ
- オール電化の家庭では使用不可
- お部屋の換気をすることが面倒
等のデメリットもある。
ガスファンヒーターとエアコンの違いは？
ガスファンヒーターはエアコンと比較して、
- 即暖性があり室内を素早く暖められる
- エアコンの使用に比べて空気が乾燥しない
等のメリットがある一方、
- 電気代とガス代の使用で光熱費がかさむ
- エアコンのように細かい温度調節ができない
等のデメリットもある。
まとめ
ガスファンヒーターは即暖性に優れている暖房器具なので、冷え込んだ室内を瞬時に暖めてくれる。広いお部屋であればエアコンとの併用で光熱費を節約しながら利用できるため、一家に一台は欲しい暖房器具だろう。