【予算5万以下】ゲーミングモニターの選び方とおすすめ機種をご紹介

ゲーミングモニター

PCやPS4でFPSなどのゲームを本格的に楽しむにはゲーミングモニターが必須です。そこで基本的な製品の選び方とおすすめの製品をご紹介します。応答速度などの用語説明や、おすすめの画面サイズなど、よくある質問も纏めているので参考にしてみてください。

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ゲーミングモニターの選び方

モニターサイズ

CS:GOやOverwatchで殆どのプロが利用しているのがフルHDの24インチモニターだ。

まず27インチ以上になるとフルHDでは乏しくより高い解像度が必要になるが、その分PC負荷が上がる(十分なGPUを積んでいるのなら問題ないが)。それだけでなくかなり奥行きのあるデスクが必要となる。

使いやすさ、マルチディスプレイに変更する場合のスケーラビリティ、そしてコストまで含めて考えれば24インチをおすすめしたい。

モニター表面処理

グレアとノングレア

画像引用元:anandtech.com

表面に光沢のある「グレア液晶」と光沢のない「ノングレア液晶」、また半光沢加工のされた「ハーフグレア液晶」の3種類がある。

画などには高精細なグレアが向くが、ゲーム―特にFPS―について言えば映り込みは非常に邪魔になるので、迷わずノングレアを選ぼう。

グレア 外光を反射するので黒が映えてコントラストの強い鮮やかな描画になる。ただし外光が映り込むので目が疲れやすい。
ノングレア 外光を取り込んでしまうため全体的に白みがかった低コントラストな描画になる。目には優しい。
ハーフグレア 両者のいいところ取りをしたタイプ。多少映り込むのでグレアが苦手な人はハーフグレアも苦手。

パネルの駆動方式

ほとんどの液晶パネルで採用されているTFT方式には、さらに細かく3種類の代表的な駆動方式がある。

方式 安さ 画質 応答速度 視野角
TN ★★★ ★☆☆ ★★★ ★☆☆
VA ★★☆ ★★☆ ★★☆ ★★☆
IPS ★☆☆ ★★★ ★☆☆ ★★★

最近ではIPSもだいぶ安価になり、コスト面の差は縮まりつつある。

しかし応答速度こそゲーミングモニターでは最も重要なので、ここではTN方式をおすすめしたい。プロが多く使うモニターもTN方式だ。

解像度

SXGA 1280×1024
フルHD 1920×1080
WUXGA 1920×1200
WQHD 2560×1440
WQXGA 2560×1600
4K 3840×2160

数字は描画できる点の数を表している。

ゲーミングモニターの主流はフルHD画質だ。ただし24インチまで。それ以上大きいモニターサイズになると、より高い解像度にするべきだ。

詳細なスペック

応答速度

恐らくゲーミングモニターを選ぶ上でもっとも大切な要素だ。

応答速度と併せて表記のあるGTG(Gray To Gray)値を参考にしよう。

これは黒から白への変化ではなく、ある中間色から別の中間色への変化時間を意味しており、より実用的な値である。

ゲーミング用途ならGTGで1〜2msのものを選ぼう。

リフレッシュレート

1秒間に何回画面を描き換えることが可能かを示す。

ゲーム用途だと120Hzもしくは144Hzのものを選ぼう。

マシン側も対応している必要があるので、その点も確認しておこう。

G-Sync/FreeSync対応

モニターとGPUのフレーム同期がズレると、画面に前のフレームが残ったまま次のフレームが重なる「ティアリング」が発生する。

NVIDIAのV-Syncという技術を使えば解消できるが、代わりに「スタッター」が発生し画面がカクカク動く。

V-Syncの問題を解決したのがG-Syncで、これにGPUもモニターも対応しているのが現状最も理想的だ。ただし高価になる傾向があるので予算次第。

なお同様に問題解決をしたのがAMD開発のFreeSync。G-Syncが先行しているがVESA規格準拠であるFreeSyncの方が価格も安い。

ゲーミングPCをお考えの人は下記記事も参考に

おすすめのゲーミングモニター

ASUS(エイスース/アスース) VG248QE-J

出典:www.amazon.co.jp
ASUS
エイスース
VG248QE
24型/144Hz/1ms/フルHD/TNパネル/ノングレア

非常に人気の高いゲーミングモニター。VG248QEとは同じ仕様だ。

昇降・ピボット機能や各種端子を備えておりゲーミングモニターとして必要な点が網羅されている。

コントラスト比の表現も、同クラス機種に比べると高い。

どんな方にもおすすめのベストバイモデルだ。

BenQ(ベンキュー) ZOWIE XL2411

出典:www.amazon.co.jp
BenQ
ベンキュー
ZOWIE XL2411
24型/144Hz/1ms/フルHD/TNパネル/ノングレア

もうひとつ人気が高いのがBenQのXL2411。

XLシリーズ自体eスポーツ界御用達なので、本モニターもトップレベルのプレーヤーでも使用者は多い。

Black eQualizer機能により暗くて見辛い箇所の可視性を上げることができる。

ただDisplayPort端子がないので注意。

DELL(デル) S2417DG

出典:www.amazon.co.jp
DELL
デル
S2417DG
24型/165Hz/1ms/WQHD/TNパネル/ノングレア/G-Sync

圧倒的なコストパフォーマンスを誇るゲーミングモニター。

24型でありながらフルHDの倍ほどの解像度であるWQHD対応で、デスク上の近距離での利用でも違和感がない。

そしてオーバークロックで165Hzまで出せるうえに、NVIDIAのG-Syncにも対応している。G-Sync対応機の中では屈指の安さ。

5万をオーバーしてしまうが、最高の環境を手に入れたい方にこれは非常におすすめ。

ACER(エイサー) KG251QAbmidpx

出典:www.amazon.co.jp
ACER
エイサー
KG251QAbmidpx
24型/144Hz/1ms/フルHD/TNパネル/ノングレア/FreeSync

圧倒的ローコストのFreeSync対応モニター。

スタッターやティアリングには対策したい人にとって、最も安く解決できる手段の1つだろう。

基本的な機能や端子は全て揃っており、コスパ重視の方には非常におすすめのモデル。

iiyama GB2488HSU

出典:www.amazon.co.jp
iiyama
イイヤマ
GB2488HSU
24型/144Hz/1ms/フルHD/TNパネル/ノングレア/FreeSync

AMD FreeSyncに対応したハイコストパフォーマンスなモニター。

フリッカフリーやブルーライト軽減など目疲れ対策もばっちりで、端子も4入力対応と使い勝手がよい。

安心のiiyamaなのでサポート面も気にする方におすすめ。

BenQ ZOWIE XL2430

出典:www.amazon.co.jp
BenQ
ベンキュー
ZOWIE XL2430
24型/144Hz/1ms/フルHD/TNパネル/ノングレア

XL2411の上位機種。

こちらはDisplayPortも搭載しており利便性が高い。

さらに色彩鮮明度の調整など、下位機種に比べて細かな設定が可能となっている。

BenQ GL2460HM

出典:www.amazon.co.jp
BenQ
ベンキュー
GL2460HM
24型/60Hz/2ms/フルHD/TNパネル/ノングレア

安さで選ぶならこれ。

非常に安価ながらフルHDでレスポンスも速い。

さすがに144Hz対応ではないが、例えば元々60Hzまでしか出せないPS4用のモニターとしてなどは非常に優秀な存在だ。

ASUS MG248Q

出典:www.amazon.co.jp
ASUS
エイスース
MG248Q
24型/144Hz/1ms/フルHD/TNパネル/ノングレア

VG248QEにさらにフリッカーフリーやブルーライト軽減機能が搭載された目にやさしいモニター。

圧倒的に高いコントラスト比の表現も可能な点で他製品に勝る。過小評価されているモニターでもある。

これより上位機種になるとG-SyncやFreeSync機能にも対応してくるので、必要ならワンランク上も検討しよう。

LG 24GM77-B

出典:www.amazon.co.jp
LG
エルジー
24GM77-B
24型/144Hz/1ms/フルHD/TNパネル/ノングレア

各フレーム間に黒色を挟んで240Hz化することで、前フレームの残像感をなくすMotion240機能を搭載。ブレのないクリアな描画が可能となる。

端子も豊富で、各種モードボタンも押しやすく使い勝手の良いモニターだ。

ゲーミングモニターでよくある質問

ベゼルって?

ベゼルとは液晶モニターのフレーム枠の幅のこと。

スリムベゼルを謳うモデルの多くはマルチディスプレイを考慮して、左右の細さを意識したものも多い。

6モニター程度使うことが多いトレーダー向けには上下のベゼルも詰めた製品が販売されている。

そういった機能面だけでなくインテリアにも映えるのでスリムベゼルの製品は基本的に人気が高い。

端子はどれがいいの?

Dual Link DVI-D、またはDisplayPortを使おう。144Hzを出すのに必要だ。手持ちマシンにあるかどうかも確認しよう。

HDMIでも144HzでフルHD画質が出せる?

Ver1.4以上のHDMI規格の機器間であれば120Hzで可能だが、144Hzは出せない。

DVIかDisplayPortを使おう。

中古の方がいい?

新古品などでない限りやめておくのが賢明。

液晶は衝撃や経年で「液晶欠け」が発生し、部分的に全く映らなくなっていく。

中古品を手にしてすぐに液晶が欠けてくることも十分にあり得るので、液晶に関しては極力新品をおすすめする。

内蔵スピーカーはあった方がよい?

音質の悪いお飾り程度のスピーカーであることが殆どな上に、スピーカーがあるせいでコストが増し、さらにパネルの幅・大きさも大きくなってしまう。

確かにデスク周りがすっきりする利点があるが、PCスピーカーか、集中したいゲームの場合にはゲーミングヘッドセットなど用意した方がよい。

周辺環境まで整えるという意味ではゲーミングチェアまで用意しておくとさらにパフォーマンスが上がるだろう。

4Kはどうなの?

現状ではまだ手が出せない、というのが正直なところ。

圧倒的な高精細は確かにゲームのビジュアルを格段に良くしてくれるはずだ。

しかし4K画質での出力はリフレッシュレートが低く、ゲームには向かない。

対応するグラフィックボードも高価なものになるので現実的ではない。

また4Kを活かせるモニターサイズとなると必然的に大きくなるので、それもゲームには向かない要因だ。

最後に

ゲーミングモニターは多種多様でどれを選べばよいか迷いがだが、本記事を参考に自分にぴったりのモニターを見つけてほしい。

また各種ゲームのランカーの使用機材も公開されていることが多い。モニターについて言えばそこまで高級機は使われていないので、十分に参考になるだろう。

いいモニターで最大のパフォーマンスを発揮しよう。

画像引用元:techquintal.com(トップ画像)
最終更新日:2018/12/18