この記事では、フレーバーティー(フレーバードティー)にどんな種類があり、どんな特徴があるのかをご紹介していきます。 また、どれくらいの分量で、抽出時間をどれくらいにしたら良いのか、といった基礎知識から、美味しく飲むためのアレンジ方法まで、全て記載しています。 是非、日々の生活の中で、取り入れてみてくださいね。
フレーバーティーとは
まず、そもそもフレーバーティーとは何かについてご紹介したい。
フレーバーティーとは、乾燥した茶葉に、果物や花、スパイスなどの「香り」を付けてある紅茶のことを言う。 「香り」が付けてあるお茶、ということで、フレーバーティーなのだ。
フレーバーティーは、中国で古くから飲まれており、明の時代の書物にも記載がある。 最近では、香り付けされているだけでなく、ドライフルーツや花びらなどもブレンドされるようになってきている。 香りだけでなく、見ても楽しい紅茶だ。
フレーバーティーの3つの分類
フレーバー(フレーバード)
基本となる分類のフレーバードは、「茶葉に香りの元を吹きかけて香りづけさせたお茶」のこと。 茶葉に香りのエッセンスを吹き付けて乾燥させただけなので、材料本来の味はしない。
香りが強い茶葉にエッセンスを吹きかけても、あまり香りが付かないので、個性が強過ぎない茶葉の方が、フレーバーティーには合う。
フレーバードの銘柄例
ブレンデッド(ブレンデッド)
ブレンデッドは、「花びらや果物、乾燥させたピールを茶葉に加えて作るお茶」のこと。 材料そのものの味も感じられ、蒸らし加減によって風味を変えることができる。 フレーバードに比べて、やや高価。
ブレンデッドの銘柄例
ラムレーズン
オランジュショコラ など
センテッド(センティッド)
センテッドは、「花や果実、スパイスを茶葉に混ぜて、その香りを吸収させたお茶」のこと。 茶葉は香りを吸収しやすいので、材料の香りを吸わせてつくることが可能。
センテッド製法だと、茶葉本来の風味を損なわず、美味しい茶葉ができる。手間もかかるので、その分値段は高くなる。使用する茶葉は、主に緑茶で、花びらや果実をブレンドすることもあります。
センテッドの銘柄例
ジャスミンティー
ミントティーなど
代表的なフレーバーティー「アールグレイ」
▲自由研究社フレーバーティー研究会でよく購入する紅茶
アールグレイがフレーバーティー?と思う方もいるだろう。アールグレイティーとは、紅茶の銘柄ではなく、祁門(キームン)などの茶葉にベルガモットのフレーバーを付けた紅茶だ。
参考:アールグレイティーとダージリンティーの違い&おすすめ茶葉、効果効能をご紹介!
アールグレイ
祁門紅茶を茶葉として用い、ベルガモットで香りを付けた、一番親しみ深いオーソドックスなアールグレイ。 どんなアレンジをしても、その香りを邪魔しない、シンプルな紅茶。
- カップ1杯の分量:2~3g
- 抽出時間:3分弱
- おすすめの飲み方:なんでも合う
アールグレイ・グランドクラシック
アールグレイという名前の元となった、古くに持ち込まれた中国紅茶を再現した紅茶。 燻製茶の独特の香りが特徴の、高級感あふれる味わい。
- カップ1杯の分量:2~3g
- 抽出時間:3分弱
- おすすめの飲み方:アイスティー
ブレックファースト・アールグレイ
濃い味わいが特徴的な比較的高価格帯の茶葉。 茶葉が細かいのが特徴で、しっかり濃い味が出るため、ミルクティーに良く合います。
- カップ1杯の分量:2~3g
- 抽出時間:2~2.5分
- おすすめの飲み方:ミルクティー
アールグレイ・ダージリン
前述した通り、茶葉の100%にダージリンを用いたものを、アールグレイダージリンと言います。 ベルガモットの芳醇な香りが特徴。ストレートや、アイスティーで飲むのがおすすめ。
- カップ1杯の分量:2~3g
- 抽出時間:3分弱
- おすすめの飲み方:ストレート
アールグレイ・オレンジペコ
セイロン茶葉のOP(オレンジペコーと呼ばれる細長い大型の茶葉)をベースにした紅茶。 飲みやすく、旨味が特徴的な紅茶。セイロンの優しい味わいがよく出ている。
- カップ1杯の分量:2~3g
- 抽出時間:3分弱
- おすすめの飲み方:アイスティー
フォンテーヌ
セイロンOPとキームン紅茶がブレンドしてある、アールグレイ。 爽やかで味わい深いので、アイスティーで香りを楽しみたい紅茶。
- カップ1杯の分量:2~3g
- 抽出時間:3分弱
- おすすめの飲み方:アイスティー
フルーツ系フレーバーティー
ストロベリーティー(Strawberry tea)
いちごの甘酸っぱい味とさわやかな香りが、紅茶の味を引き立てる。 後味は甘く、ミルクティーにもぴったり。
参考:苺ミルク!を作ろう!ストロベリーティーの作り方、効能、飲み方を紹介
チェリーティー(Cherry tea)
さくらんぼの真っ赤な果実と細長い茎をイメージしてブレンドしてある、見た目にも可愛い紅茶。 甘酸っぱいフルーツティーな香りが特徴的。
参考:爽やかな味。チェリーティーの効能や作り方、美味しい飲み方をご紹介
アプリコットティー(Apricot tea)
甘酸っぱさの中にもまろやかさがある、アプリコット。 マリーゴールドの花びらが入っているものもあり、見た目にも可愛らしい。
参考:アプリコットティーの効能や作り方、美味しい飲み方をご紹介!
キウイティー(Kiwi tea)
完熟キウイの果実が贅沢に入っている、酸味がスッキリとした紅茶。 アイスティーにも合う。
アルフォンソマンゴーティー(Mango tea)
アルフォンソマンゴーは、マンゴーの王様と呼ばれる、甘く、トロピカルな味。 爽やかな香りが広がるので、アイスティーにぴったり。
参考:トロピカルで美味しい!マンゴーティーの効能/作り方/飲み方をご紹介
アップルティー(Apple tea)
酸味が引き立つ青りんごと、甘さ引き立つ赤リンゴをブレンドした、アップルティー。 爽やかな味わいのため、アイスティー向き。
マスカットティー(Muscat tea)
気分転換したいときにピッタリの爽やかな紅茶。 とにかくサッパリしたフレッシュさが特徴なので、アイスティーにぴったり。
参考:マスカットティーの効能や作り方、美味しい飲み方をご紹介
ピーチティー(Peach tea)
甘く、フルーティーな白桃の香りが特徴的な紅茶。 白桃の若葉もブレンドされているため、より桃のフレッシュさを引き立てる。
ライチティー(Lychee tea)
ライチは、楊貴妃が愛したと呼ばれる南国の果実です。 キームン紅茶(祁門紅茶)がベース。独特の香りと甘さが特徴。
参考:楊貴妃が愛したライチティー。効能や作り方、美味しい飲み方をご紹介
ブルーベリーティー(Blueberry tea)
甘酸っぱいブルーベリーと、ブルーベリーの葉がブレンドしてある紅茶。 ベリー系には共有して言えることですが、さわやかで、アイスティー向き。
参考:目と肌に良い!ブルーベリーティーの効能、作り方、飲み方をご紹介
スパイス・バニラ・チョコレート
スパイス(Spice)
自由研究社のフレーバーティー研究会で良く飲むチャイがJanatのチャイ。紅茶、シナモン、ブラックペッバー、クローブ、ナツメグ、カルダモン、ジンジャーが配合されており、牛乳で煮出すだけで本格的なチャイが作れる。
参考:チャイティー(スパイスティー)各国の美味しい作り方とアレンジレシピ
シナモン(Cinnamon)
シナモン独特の香りが引き立つ紅茶。 ほのかな甘味も加えられており、ミルクと飲むと美味しい。 是非ホットで飲んで頂きたい。
参考:シナモンティーの意外な美味しい飲み方!効能や作り方もご紹介
バニラ(Vanilla)
ふんわりした、バニラの香りが上品な紅茶。 実はバニラは、ハーブ&スパイスの中でも高価な部類にあります。 濃い目の紅茶にミルクを合わせて、召し上がれ。
参考:リラックス効果も!バニラティーの効能や作り方美味しい飲み方をご紹介
ラ・バニーユ(La Vanille)
最高級のバニラビーンズとアフリカ産紅茶をブレンドした上品な紅茶。 たっぷりのミルクで煮だして、芳醇な味を堪能して欲しい。
オランジュショコラ(Orange Chocolat)
オレンジ酸味とチョコレートの甘みが、ベストマッチ。 チョコレートによる深いコクのなかに、カルダモンシードを効かせている。 スイーツ好きにおすすめ。
アールグレイショコラ(Earl Grey Chocolat)
濃厚なチョコレートと、ベルガモットの上質な香りがベストマッチの紅茶。 もちろん、ミルクが合う。
バナーヌショコラ(Banane Chocolat)
チョコレートとバナナの甘々コンビがブレンドされた紅茶。 ミルクティーとして味を出して、甘さにチョコレートを足すのもおすすめ。
ア・オ・ショコラ(The Au Chocolat)
カカオニブとココアパウダーを紅茶にブレンドし、ビターチョコの様な風味を出している。 ミルクティーとして味を出して、リキュールを加えるのがおすすめ。
マロンショコラ(Marron Chocolat)
くりの甘さと渋皮のほろ苦さがベストマッチしている紅茶。 渋さは、カカオで表現してあるため、ミルクが合う。
フランボワーズショコラ(Framboise Chocolat)
フランボワーズの甘酸っぱさとチョコレートの甘味がベストマッチ。 ピンクのフランボワーズが見ても楽しい紅茶。
ミックス
クッキー
茶葉にクッキーをイメージした甘い香りのアーモンドがあしらわれている紅茶。 アレンジは、ミルクティーが良いだろう。甘い香りにミルクがベストマッチ。
ダルマ
インドのダルマをイメージした紅茶。ピンクペッパーがダルマを連想させ、可愛い紅茶。 修行に適した紅茶なだけあって、眠気覚ましにぴったり。
ロゼロワイヤル
ピンクと白のアザランが、華やかさを演出する、お祝いにピッタリの紅茶。 甘酸っぱさとシャンパンの香りが、上品な演出する。
キャロル
「クリスマスキャロルが~♪」という曲の通り、聖なる夜を演出するにふさわしい紅茶。 クリスマスケーキをモチーフにしているため、バニラの甘い香りがする。ローズの花びらも、上品にクリスマスを彩る。
ラムレーズン
名前の通り、ラムとレーズンが入った紅茶。 濃厚なラムの香りと、甘酸っぱいレーズンのバランスがベストマッチ。 アレンジとして、ラムを加えるのも良し。ストレートでも、ミルクを混ぜても合う。
まとめ
紅茶を淹れるアイテムについては、下記記事を参考いただきたい。
>>おすすめ紅茶ティーポット&選び方
>>おすすめ耐熱ガラスティーポット特集
>>おすすめシュガーポット/ミルクポット特集
>>おしゃれさを格段に上げる、おすすめ電気ケトル特集。
いかがだっただろうか。。 フレーバーティーについて興味をより持って頂くきっかけになれば幸いだ。 こう見てみると、フレーバーティーには色んな種類があり、それぞれにストーリーがあり面白い。 是非お気に入りのフレーバーティーを見つけてみていただきたい。