吸引力が長持ちすることで人気のサイクロン掃除機。日立、シャープ、東芝、パナソニック、ツインバード、ダイソン、マキタなどおすすめメーカー7社を、口コミや性能から比較します。また、コードレスタイプの商品や紙パック式との違い、手入れの方法をご紹介します。
目次
掃除機最新ニュース
- パナソニックより紙パック式掃除機「MC-PK20G」が2月20日から販売開始されます。自走式ノズルが搭載されており、軽い力でもゴミを取り逃がすことなく楽々掃除を行うことが可能です。 Panasonic 自走ノズル搭載紙パ...
- 日立アプライアンスからコードレススティッククリーナー「ラクかるスティック」が2月16日より販売開始されます。全体の質量が1.4kgと非常に軽くなっており、持ち運びや移動も楽々行うことができ毎日快適に掃除を行うことができま...
- パナソニックより「ハンディ・スティック掃除機 MC-SBU1F」が3月15日より販売開始されます。2WAY利用が可能でハンディ掃除機、スティック掃除機と適宜使い分けることができます。 パナソニック 2WAY 「ハンディ...
- 東芝ライフスタイルより超軽量な紙パック式掃除機「VC-PH9」が2月下旬より発売開始されます。本体重量はわずか2.3kgと非常に軽量ながら、吸引仕事率350Wと強力な吸収力を誇ります。 東芝ライフスタイル 軽量紙パック...
- 工機ホールディングスよりBluetoothに対応した「コードレスクリーナ RP3608DB」が発売されました。ボタン一つで簡単にペアリングを行うことができる快適な操作性と多彩な機能が魅力の1台となっています。 工機ホール...
サイクロン掃除機はこんな人におすすめ
サイクロン掃除機は、吸引力が強く持続性が高いことが特徴。そのため、
- ペットを室内飼いしている人
- カーペットを掃除する人
- ゴミはこまめに捨てたい人
におすすめの掃除機だ。次の章からは、コードレスタイプと有線タイプに分けて、おすすめの製品をご紹介したい。
サイクロン掃除機おすすめランキング~コードレス編~
コードレスタイプをランキング形式にするにあたって、重要視したのは、「価格」「吸引力」「デザイン」「付加機能」の3点だ。
ランキングは主観も交じるので、ご自身の使用シーンと予算の兼ね合いをみて、最終的に判断して欲しい。では、早速見ていこう。
【1位】デザインと機能の両立。パナソニック
パナソニック スティッククリーナー MC-BU100J-S
価格 ★★★★☆
吸引力 ★★★★☆
デザイン ★★★★★
機能面 ★★★★☆
スティッククリーナーの中でもデザインが光るのがパナソニック。
ハンディクリーナーとして使う際の取り外しも可能なので、ソファーや、ペットや子どもが汚したちょっとしたゴミを掃除するのに便利。
自立収納も可能。デザインが良いので、立てかけたまま収納するのにも良さそうだ。
スティック重量:2.7kg ハンディ1.4kg
集じん容積:0.6L
運転音:HIGH:約64dB LOW :約62dB
運転時間:HIGH:約15分 LOW約30分
充電時間:約5.5時間(ニッケル水素電池)
メッシュフィルター ゴミすて方式 カップ式
【2位】吸引力と細部へのこだわりが光る、日立
価格 ★★★☆☆
吸引力 ★★★★★
デザイン ★★★☆☆
機能面 ★★★★★
吸引力を重視したい方におすすめなのが日立。
圧縮サイクロン方式(ごみと空気を遠心分離)により強力な吸引力を誇り、カーペットについた動物の毛も楽々吸引してくれる。
重量は2.8kgと少し重めだが、本格的なサイクロン掃除機として、ヘビーユースしたい一品だ。
サイズ:110×27×17cm
本体重量:2.8kg
LEDライトにより暗い所も見ながら掃除できる
隙間用ノズル・曲がるブラシ吸口が付属
自立収納可能
回転ブラシのワンタッチ着脱が可能
【3位】コードレスタイプで低価格帯を狙うなら、マキタ
マキタ 10.8V充電式クリーナー CL100DW
価格 ★★★★★
吸引力 ★★☆☆☆
デザイン ★★★☆☆
機能面 ★★★☆☆
吸引力はそこまで期待できないが、フローリングや畳であれば十分だろう。
コードレスタイプの中では低価格帯かつ口コミの評価も良い商品なので、おすすめできる。
充電時間:約50分
集じん容量:600ml
リチウムイオン:1.3Ah
吸込み仕事率:14W
連続使用時間:約12分
【4位】ダイソンの中で最も高コスパなのはDC45MH
Dyson digital slim DC45MH
価格 ★★★☆☆
吸引力 ★★★★☆
デザイン ★★★★★
機能面 ★★★★☆
ダイソンは、6万円を超える高価格帯の商品が多いが、実は基本的な吸引力にそれほど大きな差はない。
「DC45」は数年前のモデルとはいえ、未だ人気を誇っている。吸引力重視の方におすすめしたい製品だ。
本体サイズ:20.5×11.5×32.2
本体重量:2.3kg
電源:充電式
消費電力:200W
【5位】もはやインテリア。空気清浄機にもなる、三菱インスティック
価格 ★★☆☆☆
吸引力 ★★★☆☆
デザイン ★★★★★
機能面 ★★★★☆
インテリアに馴染む洗練さ入れたデザインが印象的な掃除機。おしゃれなだけでなく、なんと空気清浄機機能が充電台に搭載されている。
口コミ評価も高くかなりおすすめなので、予算が合う方は是非検討していただきたい。
連続運転時間:(標準)約20分、(強)約10分
充電池:リチウムイオンバッテリー
充電時間:(通常)約2時間、(急速)約70分
床ブラシ:回転ブラシのみ外して丸洗い可能
サイクロンボックス:分解して丸洗い可能
【6位】サイクロン式の欠点を補完。ダイソン最新最強機種「V8」
ダイソン V8 フラフィ SV10 FF コードレスクリーナー
価格 ☆☆☆☆☆
吸引力 ★★★★★
デザイン ★★★★☆
機能面 ★★★★★
吸引力や機能面で他社の追随を許さないのが、ダイソン。上位機種だと高価格帯となってしまうため、5位とした。
最新機種のV8で注目すべきなのは、サイクロン掃除機の欠点を克服する「新ゴミ捨て機構」だ。これにより、ゴミ捨て時の付着ゴミが取りやすくなった。
もちろん基本スペックもダイソン歴代機種の最上位をいっている。少々値段は高くなるが、一生使う掃除機として、候補に入れてはいかがだろうか。
・吸込仕事率は115WA
(下位機種V6より15W増加)
・稼働時間:通常モード約40分、通常モード約30分、強モード約7分・下位機種V6より静音性が向上した(騒音値が50%減)
・インヂケーターランプでバッテリー残量が分かるようになった
・ダイレクトドライブクリーナーヘッドのブラシパワー向上
ダイソンを選ぶときはヘッドの種類にも注目
ダイソンの各シリーズは、ヘッドの種類によってシリーズ分けされている。選ぶ時の参考にして頂きたい。
- モーターヘッド:標準搭載のヘッド
- モーターヘッドプラス:ふとんブラシ、ハードブラシ、延長ホースが付く
- フラフィ(Fluffy):大きいゴミも吸引できるブラシ
サイクロン掃除機おすすめランキング~有線タイプ~
有線タイプは本格的なサイクロン掃除機が多く、サイズが大きいぶん吸込仕事率(吸引力)が高い傾向にある。では、早速見ていこう。
【1位】軽い・静か・強力吸引力。完璧なパナソニック。
パナソニック サイクロン掃除機 MC-SR33G-R
吸引力 ★★★★★
価格面 ★★★☆☆
機能面 ★★★★★
有線タイプのサイクロン掃除機で最もおすすめしたいのがパナソニック。
サイクロン掃除機の特徴は、フィルターに目詰まりしていまうと吸引力が落ちてしまうこと。しかしこの機種はそのフィルターが無く、吸引力の維持と軽量化に成功している。
まさに完璧な機種といえるだろう。
・本体質量2.6kgの軽さを実現
・Panasonic独自の「ダブルメタル」採用で強力パワーを持続
・ゴミ捨てはワンタッチで可能
・ダストボックス水洗いOK
・LEDナビライトで家具の隙間も楽々掃除
・ハウスダスト発見センサーで、見えないゴミも発見できる
【2位】本格サイクロンなのにこの価格、東芝
東芝 サイクロンクリーナー トルネオV VC-SG512(R)
吸引力 ★★★★★
価格面 ★★★☆☆
機能面 ★★★★☆
先程のパナソニックと同じ、フィルターレスの本架空サイクロン掃除機。
独自の技術、遠心力を生む12気筒のサイクロンと遠心分離ゾーン・圧縮集塵ゾーンでゴミと空気を分離・圧縮することで、吸引力が低下しない。
また、自走式のため、絨毯も力を使わずに掃除ができる。
吸込仕事率:200W-約50W
消費電力:850W-約300W
付属品:伸縮ノズル、付属品用ホース、ロングブラシ、洋服布用ブラシ、ふとん用ブラシ、隙間ノズル、お手入れブラシ、応用付属品収納バッグ
【3位】コンパクトさと吸引力両立。シャープ
シャープ サイクロン掃除機 ベージュ EC-CT12-C
吸引力 ★★★★★
価格面 ★★★★☆
機能面 ★★★★☆
シャープの掃除機は、上記でご紹介した機種と違い、フィルター有りなので目詰まりが起きた時に吸引力が落ちる恐れがある。
しかし、逆に言うと有線タイプなのでこまめに掃除をしていれば、相応の吸引力が維持でき、コストパフォマンスが良い。
また、この機種はフローリング・畳のから拭きができたり、ワンタッチ着脱カップによりごみ捨てが楽だったりと、細やかな配慮もされている。
サイズ:幅25.7×奥行36.3×高さ24.8cm
質量:約3.8kg
消費電力:1000-約240W
吸込仕事率:450-約70W高速旋回気流でごみと空気を強力に遠心分離
やさしさモードで騒音を抑えられる
HEPAクリーンフィルターを簡単にクリーニングできる
【4位】安価な有線タイプなら、ツインバード
ツインバード サイクロンスティック型クリーナー
1.7kgと圧倒的な軽さと低価格を実現しているのが、TWINBIRD。
コードレスではない分利便性は下がるが、安価である程度のパワーがあるスティッククリーナーが欲しい人にはおすすめだ。
サイズ:22.5×15.5×102cm
本体重量:1.7Kg
消費電力:270W
高速遠心分離サイクロンでゴミと空気を分離
素材・材質:本体・ダストケース・ハンドル:ABS、床用吸込口:ABS・PP、すき間ノズル・すき間ノズルホルダー:PP
サイクロン掃除機と紙パック式の違い
候補は定まっただろうか。
この章では、紙パック式掃除機とサイクロン掃除機で悩んでいる方に向けて、違いを紹介したいと思う。
参考>>
紙パック掃除機はマキタ?パナソニック?おすすめメーカー5社を比較
紙パック式と比較したサイクロン掃除機の優位点
- 紙パック式よりも吸引力が高く、持続性も高い
- 紙パックを買わなくて済むのでランニングコストがかからない
- 紙パックを取り付ける手間がない
- ゴミをこまめに捨てられるので衛生的
- 排気の臭いが少ない
- スティックタイプの場合は本体サイズが紙パック式より小さい
紙パック式と比較したサイクロン掃除機の短所
- ゴミ捨ての際、ゴミを集積するダストカップから粉塵が舞う
- ごみ捨ての頻度が高くなる
サイクロン掃除機の選び方のポイント
吸引力で選ぶ
サイクロン式掃除機と一口に言っても、本格的なサイクロンと名ばかりのサイクロンがある。それぞれの方式で吸引力に差が出てくる。
フィルターレスサイクロン方式
本格的なサイクロン掃除機は、大きいサイクロンと小さいサイクロンを複数搭載した「多段サイクロン方式」をとっており、そもそもフィルターがない。フィルターがないので目詰まりも置きず、遠心分離による吸引力が低下しないことが最大のメリットだ。フィルターレスサイクロン方式を採用している主なメーカーと機種は以下だ。
- 三菱:風神シリーズ
- 東芝:トルネオV、Vコンパクト
- シャープ:2段階遠心分離サイクロン、パラレルフローサイクロン
- パナソニック:ダブルメタルプチサイクロン
- ダイソン:家庭用掃除機に標準搭載
ハイブリッドサイクロン方式
サイクロンとフィルターを併用したタイプもある。コンパクトなスティッククリーナータイプだと大概これだと思って良い。細かいゴミはフィルターにかけることでとっており、フィルターの目詰まりで吸引力が低下する。基本的にはお手入れが必要だが、自動清掃機能がある機種もある。
擬似サイクロン方式
また、名ばかりのサイクロン掃除機だと、そもそも遠心分離がしておらず、吸ったゴミはフィルターに溜まり、どんどん目詰まりしていくため、吸引力はすぐ落ちる。
吸引力の指標は「仕事吸引率」
各社のスペック表を見ると大概書かれているのが仕事吸引率。安価なものだと70Wのものや、大手メーカーだと400Wのものなど様々にある。
この仕事吸引率は、大きければ良いというわけでもなく、前述の通り、フィルターレスサイクロン方式かハイブリットサイクロン方式によっても変わってくる。
フィルターがそもそもあるハイブリッドサイクロン方式であれば、目詰まりするほど、仕事吸引率は低下する。吸引力がどれだけ持続するのかも見ておこう。
コードレスタイプか有線タイプか
おすすめ商品でも紹介したが、サイクロン掃除機は、コードレスタイプと有線タイプのものがある。
コードレスタイプは、掃除中のコードの邪魔さを無くせることで人気だ。充電式となるので、稼働時間はその分短くなる。
大体通常モードで20分程度、強力モードで10分程度の物が多い。コードレスタイプを選ぶときは、充電時間と充電方法、稼働時間をチェックしておこう。
有線タイプだと、コードレスタイプと比較してパワーが強い。数階建ての家の階段掃除でもない限り、有線タイプを検討しても良いだろう。掃除中にバッテリー切れになる心配もない。
静音性(音の静かさ)
静音性の基準は「dB=デシベル」で表される。
指数が大きくなるほど騒音性は高くなる。基準として夜間の集合住宅で使用するのであれば60db未満だと無難といえる。日中であれば65db程度でも問題ないだろう。
ヘッドとハンドル
使い勝手に直結するのがこの2つ。ヘッドは可動域の広さがあるとスムーズに動かしやすい。また、カーブの動かしやすさなども注目したい。
パワーヘッドタイプとは
パワーヘッドタイプは、ブラシ内部のモーターが回転することで、自走式とも言われる。カーペットや絨毯でも力を使わずに掃除ができるので、高齢者や女性にはぴったりだろう。
他にはエアタービンタイプ等もあるが、一番使い勝手が良いのはパワーヘッドタイプだ。
ノズルの豊富さ
ふとん用ノズル(アタッチメント)や、高い所を掃除するノズル、隙間用ノズルなど、付属品の充実度合いも検討材料にしたい。また、衛生面を考えると、ノズルの水洗いができるかどうかも見ておきたい。
充電池の種類
ニッカド充電池(ニッケル水素充電池)
リチウムイオン充電池より安価。自己放電やメモリー効果(継ぎ足し充電による放電中に、電圧降下を起こす現象。見た目上の容量が減る)の心配があり、使い勝手が悪い。
リチウムイオン充電池
一般的にはこれが使われる。ニッカド・ニッケル水素充電池より高価。自己放電やメモリー効果の心配がない。
フィルターで選ぶ
ハイブリッドサイクロン方式の場合、フィルターの種類にも注目すべきだろう。フィルターは排気性能に直結する。排気に気をつけたい人が無難に選ぶべきなのが、0.3μmもの微細なハウスダストを99.97%除去できる「HEPAフィルター」だ。
その他各社独自のフィルターが搭載されているモデルもあるので、そちらもチェックすると良い。