今回は完全ワイヤレスイヤホンを探している方向けに、筆者がSONYやBOSE等の実機を試聴した際の比較レビューを含めたおすすめ製品をご紹介。aptX対応高音質機種や、安い機種も取り上げています。最近では音質の良いものも多いので、通勤や通学にはおすすめです。
目次
左右分離型イヤホン最新ニュース
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完全ワイヤレスイヤホンを、実際に試聴してきました
仕事中にイヤホンで音楽を聞いたり、ジムで筋トレやランニングをする際に「コードが邪魔で仕方がない!」とストレスを抱えている人も多いだろう。筆者もその一人だった。
今回は、ネットではあまり載っていない実機レビューを交えながら、本当に使える高音質な完全ワイヤレスイヤホンをご紹介したい。
(追記)OVEVO Q63を実機レビュー
- クラウドファンディングサイトMakuakeで500万円を超える支援を受けた人気の完全ワイヤレスイヤホンを実機レビュー。現行販売されている他メーカーとの比較も踏まえながら、使用感や機能をご紹介してみます。 目次1 OVEV...
試聴して良かったおすすめ完全ワイヤレスイヤホンランキング
1位|SONY WF-SP900 BM
とにかくハイスペックすぎて、「ほぼ皆さんコレ一択じゃない?」と言いたくなる製品。中高域のクリアなサウンドが特徴で、日常のリスニングにも使用したくなる、完全ワイヤレスイヤホンとは思えない高音質が光る。
4GBのメモリ内蔵で本体のみで音楽再生可能
本体にはなんと、4GBのストレージがある。スマホや音楽プレーヤーと接続しなくても、本体のみで音楽再生できてしまう優れものなのだ。運動用のプレイリスト等を作成しておけば、身軽な状態ですぐ家を出られる。
水中でも使用できる高い防水防塵性能
それだけではない。IP68相当の防水防塵性能なので、運動時の汗や雨天時、はたまた水中でも音楽を楽しめる。プールなどで使用する際は、左右のヘッドホン本体をつなげる付属のリーシュコードを使えば紛失も防げる。
Bluetooth規格 | 4.0 |
Bluetoothコーデック | AAC/aptX |
最大使用時間 | 3時間/本体のみ |
防水/防塵性能 | IP68 |
2位|audio-technica ATH-CKR7TW-BK
音質はかなり良い
2018年11月09日発売のオーテク最新機種。中域〜高域のクリアでフラットなオーテクサウンドが体現されている完全ワイヤレスイヤホンだ。色々試聴した中で、一番バランスが良くどんな音楽再生にも適しているクリアな音質が光った。個人的に、音質で選ぶなら本製品を選ぶだろう。
本体にはAKM社製DAC&高性能ヘッドホンアンプ(AK4375)が搭載されており、スマートフォン用アプリ「Connect」にも対応している。
激しい運動向きではない
aptXとAAC対応で、本体のみで最大約6時間再生できる。3Dループサポート技術で装着感担保しているらしいが、正直そこまでフィット感は高くない。防水性能もないので、汗をかなりかくような激しいスポーツには適していない。
防水防塵性能がある機種が良い方は、同じく最新機種のATH-SPORT7TW-BKは「IPX5」なので、水濡れが怖い人はそちらも検討すると良いだろう。
Bluetooth規格 | 5.0 |
Bluetoothコーデック | AAC/aptX |
最大使用時間 | 6時間/本体のみ |
防水/防塵性能 | ー |
3位|JAYBIRD JBD-RUN-001BK
圧倒的な装着感と6.8gの小型軽量ボディで、付けた瞬間「フィット感がすごい!」と感動してしまう。本体は二重の疎水性ナノコーティングが施されており防水性能もあるので、汗をかく激しい運動にも最適。
本体のみだと再生時間は4時間だが、5分の充電で約1時間再生可能なクイックチャージ機能も便利。音質はそこそこだが、操作性は良好。本体の右側が音楽再生/一時停止と通話に対応。左側はSiriに接続するボタンがついている。
Bluetooth規格 | 不明 |
Bluetoothコーデック | AAC |
最大使用時間 | 4時間/本体のみ |
防水/防塵性能 | 未取得だが防水性能有 |
4位|Bose SoundSport Free wireless headphones
BOSEらしいHi-Fiで低~中音域のバランスが良い完全ワイヤレスイヤホン。開放型ならではの音の抜け感がある一方で、遮音性は高くないので電車内など外で爆音音楽再生する人は注意が必要だ。
ペアリングが切れやすい、左の本体だけ切れる…などでちらほら低評価があるが、実際に試聴したときに左がペアリングされにくかった。しかし一度繋がれば安定してくるので、さほど気にならなかった。
万が一紛失してしまった場合でも、スマホアプリで追跡できるというのも安心。
Bluetooth規格 | 不明 |
Bluetoothコーデック | AAC |
最大使用時間 | 5時間/本体のみ |
防水/防塵性能 | IPX4 |
おすすめの完全ワイヤレスイヤホンを比較|apt-X対応
EARIN M-2 Aluminium EI-3001
スウェーデンのオーディオブランドであるEARIN社が展開する、アルミニウムボディのデザインが秀逸な完全ワイヤレスイヤホン。環境によっては片耳が途切れることもあるようだが、遅延も少なく概ね機能に満足しているユーザーは多い。
Bluetooth規格 | 4.2 |
Bluetoothコーデック | AAC/aptX |
最大使用時間 | 4時間/本体のみ 14時間/バッテリー有 |
防水/防塵性能 | IP52 |
ERATO MUSE5 ミューズ 5
apt-X対応の完全ワイヤレスイヤホンの中で比較的手が出しやすい価格帯で人気なのがこちら。雑誌等でも取り上げられており、購入者も多い。
連続再生は本体で最大4時間、ケースは合計3回までフル充電可能。ドライバーはφ5.8mmで、ハンズフリー通話も可能。ペアリング設定に苦戦している人が低評価をつけているが、音質面や機能面で十分満足行く製品だろう。
Bluetooth規格 | 4.1 |
Bluetoothコーデック | AAC/aptX |
最大使用時間 | 4時間/本体のみ |
防水/防塵性能 | IPX5 |
RHA MA650
スタイリッシュなデザインのapt-X対応ワイヤレスイヤホン。エアロフォニックデザインを採用し、質の高い音質を誇っている。ワイヤレス環境でも高音質を求めるのであれば、こちらの製品がおすすめだ。
再生時間は最長12時間となっていて、バッテリーを気にせずに使用することが可能。ハウジング部分にはマグネットが内蔵されているので、使用していないときは首にかけていても落とす心配がないのは嬉しい。
Bluetooth規格 | 4.1 |
Bluetoothコーデック | AAC/aptX/SBC |
最大使用時間 | 12時間/本体のみ |
防水/防塵性能 | IPX4 |
Ylnnaeh S128
音質が高くノイズアイソレーション機能搭載で、澄みきった音を楽しめるワイヤレスイヤホン。充電収納一体型なのでいつでもどこでも充電できるのが嬉しい。充電中はLEDランプが点灯するため、充電が完了するとひと目で分かる仕様になっている。
また、最大7回まではイヤホンの充電が可能なので、外出先でもバッテリーを気にせず使用できる。音量調節や着信の対応は片手で簡単に操作できるため、接続したデバイスを操作することなく使い勝手の良いおすすめのワイヤレスイヤホンだ。
Bluetooth規格 | 4.1 |
Bluetoothコーデック | Apt-X |
最大使用時間 | 6時間/本体のみ |
防水/防塵性能 | IPX7 |
おすすめの完全ワイヤレスイヤホンを比較|その他
Jabra(ジャブラ) Elite 65t
SiriやOKGoogleなどの音声コマンドも使え、デザイン性も高くファッショナブルで人気が高い。ヤホンといえば黒い製品が多い中、柔らかい北方風のデザインとなっているのも人気の秘密。通話機能も秀逸で非常にクリアな通話ができるので、非常にまとまった完全ワイヤレスイヤホン。
Bluetooth規格 | 5.0 |
Bluetoothコーデック | AAC |
最大使用時間 | 15時間 |
防水/防塵性能 | IP55 |
SONY(ソニー) Xperia Ear Duo
高音質な音楽をききながら、周囲の音もしっかり聞こえるのでスポーツ時も安心。ヘッドジェスチャー(首を振る動作)や音声コマンドで操作できたり、タッチパッドでスマートフォンを操作することも出来る。ソニーらしいアイディアが詰め込まれた一品。スペック自体は若干低め。
Bluetooth規格 | 4.2 |
Bluetoothコーデック | AAC |
最大使用時間 | 4時間 |
防水/防塵性能 | IPX2 |
B&O Play Beoplay E8
高音質でおしゃれな高級品というイメージが強いB&O社が手がけるイヤホン。耳にフィットしやすくつけ心地が良いと評判で、B&Oらしいバランスの取れた表現力が魅力。どんな耳でもフィットしやすいという評価が多く、筆者も家電量販店で実際に付けてみたが確かにジャストフィットした。
Bluetooth規格 | 4.2 |
Bluetoothコーデック | AAC |
最大使用時間 | 12時間 |
防水/防塵性能 | なし |
Anker(アンカー) Zolo Liberty+
スマートフォンやタブレットの周辺機器を他数生産しているAnkerのBluetooth5.0イヤホン。高音質で通話も可能、簡単な操作もボタン操作で出来る。元はクラウドファウンディングで人気を集めた製品で、ユーザー満足度が高い。Z-UPとペアリングしないとAACが使えないことは注意が必要。
Bluetooth規格 | 5.0 |
Bluetoothコーデック | AAC |
最大使用時間 | 48時間 |
防水/防塵性能 | IPX5 |
Apple MMEF2J/A
iPhoneユーザーにおすすめの完全ワイヤレスイヤホン。シンプルなデザインが特徴的で、従来のイヤホンのケーブルをなくしたようなデザインとなっている。専用のケースを使えば約24時間以上は使用できるため、1日中音楽を楽しむことができる。高音質なので音質にこだわる方でも安心して利用できるため、ワイヤレスイヤホンの購入を検討している方におすすめだ。
Bluetooth規格 | 4.2 |
Bluetoothコーデック | 256Kbps/AAC |
最大使用時間 | 24時間 |
防水/防塵性能 | なし |
Pioneer SE-C8TW(B)
ケーブルがなく開放的で自由な使い方ができるワイヤレスイヤホン。安定して装着できるシリコン製のスリーブを使用しているため、試聴しながら運動をしていても外れる心配がない。また、イヤホンについている操作ボタンは、3回連続でタップすることで接続先のデバイスへ簡単にアシストできる。
ちなみに、専用の「音声読み上げアプリ」を使用すれば、さまざま通知を音声にて確認することが可能。メールや電話の着信があると誰からの連絡なのかを読み上げてくれるため、こちらの製品を購入するのであれば、使ってみてはいかがだろうか?
Bluetooth規格 | 4.2 |
Bluetoothコーデック | SBC/AAC |
最大使用時間 | 9時間 |
防水/防塵性能 | なし |
Galaxy SM-R140NZ
イヤホン自体にも音楽を保存できるワイヤレスイヤホン。保存容量は4GBもあるため、接続するデバイスがなくても音楽を楽しめる。そのため、スマートフォンが使えない運動時にも活用できるため、利便性に優れたワイヤレスイヤホンとなっている。指先だけ操作できる便利な製品を求めている方におすすめしたい。
Bluetooth規格 | 4.2 |
Bluetoothコーデック | SBC |
最大使用時間 | 5時間 |
防水/防塵性能 | なし |
ERATO Apollo7s
防水機能を兼ね備えている完全ワイヤレスイヤホン。本体の重量はわずか4gと軽量化されていて、超小型サイズなので耳にフィットしやすい製品だ。さらに、超小型サイズだがハンズフリー機能が搭載されているため、着信があってもそのまま通話が可能となっている。音質は3Dサラウンドなので、空間や距離感をリアルに感じることができる。
Bluetooth規格 | 4.1 |
Bluetoothコーデック | AAC/aptx/SBC |
最大使用時間 | 3時間 |
防水/防塵性能 | IPX5 |
cheero CHE-615
高機能・高音質となっている完全ワイヤレスイヤホン。環境音を遮断する機能が搭載されているため、雑音が交じることなく音楽を楽しむことが可能。防水機能も搭載されているため、運動中に使用して汗をかいても、外出先での使用中に雨が降っても安心だ。両耳はもちろん、片耳だけの使用もできるため、状況に合わせて使い分けることができるだろう。
Bluetooth規格 | 4.2 |
Bluetoothコーデック | SBC/AAC |
最大使用時間 | 3時間 |
防水/防塵性能 | IPX4 |
おすすめの完全ワイヤレスイヤホン|1万以下の安い製品
Anker Zolo Liberty
Zolo Liberty+の前の機種がこちら。本体のみで最大3.5時間の再生ができ、雨天時もOKな防水性能。装着感については、イヤーピースが複数選べるため調節が可能なのも嬉しい。中域~低域が普通、高域がシャリシャリめなので、クリアサウンドが好みの方は相性が悪いかもしれない。
個人的に、よくわからない海外メーカーよりはAnkerの方が信頼度が高いので、入門機としてはこちらをおすすめしたい。
iKanzi 完全ワイヤレスイヤホン
レビュー操作が若干あるようだが、安価な製品にしてはちゃんと使える物だろう。誤作動が多いタッチセンサーを採用しているのはデメリットだが、音質はクリア。逆に言うと低音に弱いので、購入時は好きな音楽ジャンル、楽曲と相性が良いか確認しよう。
EnacFire 完全ワイヤレスイヤホン
安価な完全ワイヤレスイヤホンは、メーカーの対応がしっかりしていると安心。本製品は12ケ月保証があり、サポートも充実しているので、その点安心だろう。IPは不明だが防水性能はあり、両耳に使える点が便利。
完全ワイヤレスイヤホンの選び方
完全ワイヤレスイヤホン(左右分離型イヤホン)は完全ワイヤレスイヤホンとも言い、ケーブル類が一切なく非常にコンパクトにおさまっているが、製品によって音質はもちろんバッテリーの持ちや便利な機能は違う。Bluetooth規格もものによって違うのでしっかりと確認しておこう。
バッテリー/連続再生時間
完全ワイヤレスイヤホンは本体が小型であるため、一般的なBluetoothイヤホンと比べるとバッテリー持ちが悪い。そのかわりに、専用のイヤホンケースがついており、このイヤホンケースに収めるだけでイヤホンを充電できる機種が多い。
バッテリー容量とも関わるのが連続再生時間。本体価格が高価になればなるほど、バッテリー容量が増え、連続再生時間も伸びる。最低限の目安としては、イヤホンだけで連続5時間以上再生できる機種を選びたい。一日中聞きたい場合は10時間以上バッテリーが持つ機種を選ぼう。
Bluetooth規格
Bluetooth規格2018年現在5.0が最新となっている。Bluetooth5.0は、4.0よりデータ転送速度が2倍かつ通信範囲が4倍にアップデートされたもの。
バージョンが良いものほど高性能で通信速度も早くなっているが、基本的には4.0以上あれば安心。逆に4.0未満のバージョンはバッテリーの消費が著しく、小型の完全ワイヤレスイヤホンにとっては致命的なので注意。
- BOSEやソニーなど有名ブランドから高音質なBluetoothイヤホンが次々と登場し、マイク通話対応や、ランニングなどのスポーツ向け防水対応と高機能化が進んでいるBluetoothイヤホンのおすすめモデルをご紹介し、その...
Bluetoothコーデック
Bluetoothコーデックは「音声圧縮変換方式」のことで、どの種類を採用しているかで音質が変わってくる。一般的なのはAACだが、今回はより高音質なapt-X対応の製品をメインに紹介していきたい。
防水性能
防水性能はIPX○で示され、数値が大きくなるほど防水性能が高まる。汗をかくスポーツをするならIPX4程度、雨天時を想定するならIPX6以上が安心。
装着感/本体保証
完全ワイヤレスイヤホンは、コードが無いため紛失リスクが高い。ランニング中などに落としてしまわないように、装着感が高い製品を選ぶのもポイントとなる。
万が一紛失した場合でも、本体保証によって戻ってくる場合もあるので、無くしそうな方は保証もチェックしておこう。
完全ワイヤレスイヤホンの候補の絞り方
防水機能についての詳細
汗や水しぶきに耐えられるレベルはIPX4以上の防水性能、完全に水に浸かる可能性のある場合はIPX8以上の防水性能を選ぶと良いだろう。
保護等級 | 内容 |
---|---|
IPX0 | 特に保護がされていない |
IPX1 | 鉛直から落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴I形) |
IPX2 | 鉛直から15度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防滴II形) |
IPX3 | 鉛直から60度の範囲で落ちてくる水滴による有害な影響がない(防雨形) |
IPX4 | あらゆる方向からの飛まつによる有害な影響がない(防まつ形) |
IPX5 | あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形) |
IPX6 | あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない(耐水形) |
IPX7 | 一時的に一定水圧の条件に水没しても内部に浸水することがない(防浸形) |
IPX8 | 継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形) |
Bluetoothのコーデックについての詳細
親機であるPCやスマホから、子機であるイヤホンへBluetoothでデータを転送する際、データの圧縮が行われている。
その圧縮方式をコーデックと呼び、コーデックによって圧縮率・遅延時間が異なり、標準のSBCは圧縮率も高く音質が悪い。
どんなに子機側で高音質コーデックに対応していても、親機側が準拠していなければ使用できないので、しっかりと親機のスペックも再確認しよう。
最近はapt-X HDというハイレゾ相当音質のコーデック対応機器が増えている。できるだけ高音質のものを選ぼう。(apt-X HDは大衆向けDAP・スマホでは普及率が低い)
コーデック | 内容 |
---|---|
AAC | iTunesでお馴染みの高音質圧縮方式。Apple社製品は勿論全て対応している。Apple以外でも対応している機器は多い。 |
apt-X | CD音源に近い音質での転送が可能なコーデック。英CSR社開発。 |
apt-X HD | apt-Xのハイレゾ対応版。英CSRが新開発。対応機器が増えつつある。 |
LDAC | 96kHz/24bitのハイレゾ音源対応。ソニーが開発し、ソニー機器同士限定の規格。 |
SBC | Bluetoothの規格上で必須項目なので、全ての機器に対応しているが、圧縮率が高く音質は悪い。 |
Bluetooth規格についての詳細
2018年時点での最新バージョンは5.0となっている。
バージョン
|
機能
|
---|---|
ver1.1 | 普及バージョン |
ver1.2 | 2.4GHz帯域の無線LAN(11g/b)との干渉対策 |
ver2.0 | EDR対応ならver1.2の約3倍のデータ転送速度に(最大転送速度3Mbps) |
ver2.1 | ペアリングの簡略化。バッテリー寿命を最大5倍延長できるSniff Subrating機能を追加 |
ver3.0 | 従来より約8倍のデータ転送速度に(最大転送速度24Mbps) |
ver4.0 | 大幅な省電力化(BLE)対応。様々なプロファイルに対応。 |
ver4.1 | 4.0を高機能化。自動再接続やLTEとBluetooth機器間での通信干渉を抑制。 |
ver4.2 | セキュリティの強化と転送速度の高速化。 |
ver5.0 | ver4.0よりデータ転送速度が2倍。通信範囲が4倍に。 |
補足|AirPodsと完全ワイヤレスイヤホンの違い
AirPodsはApple製品との相性が抜群に良いし音質も良い。そもそも完全ワイヤレスイヤホンの火付け役がAirPodsなわけだが、それに続いて各社メーカーがさらなる高音質をもつ高級品や、逆に安価なモデルを生産している。
そのため上記ランキングの上位3機種は、筆者が(個人的に)AirPodsより良い音だなとおもうものを選んでいる。その分高価な製品も多いので、どうせ買うなら高音質のものが良いという方におすすめしたい。
ご紹介したZolo Liberty+とVerseはAirPodsと似たような価格帯だが、APPLE製品というブランド性がないかわりに音質がよい。
駆動時間
完全ワイヤレスイヤホンにはそれぞれにバッテリーが搭載されていが、本体が小さい分電池の容量も小さいため駆動時間が短くなる。そのため、1回の使用にどれくらいの時間使い続けるのかによって、選ぶべきワイヤレスイヤホンが異なるだろう。
基本は2~3時間程度しか使用できない製品が多いが、中には長時間使用できる製品もある。長時間ワイヤレスイヤホンを使用されるという方は、本体のバッテリー容量が多い製品を選ぶと良いだろう。
また、完全ワイヤレスイヤホンには専用ケースであり、そのケースで充電ができるようになっている。そのため、専用ケースを使って何回充電できるのかというのも、候補を絞るために着目したい部分だろう。
ペアリングのやり方
ワイヤレスイヤホンは接続するデバイスとBluetoothでペアリングすることで、音楽を聞いたり通話をしたなど、さまざまな機能を使用できる。しかし、1回目のペアリングはどれも同じ手順でペアリングを行うが、製品によってそれ以降のペアリングのやり方が異なる場合がある。
製品によっては、ワイヤレスイヤホンを専用ケースから取り出すだけでペアリングされてしまう。またはケースのフタを開けただけでペアリングされてしまうことがある。完全ワイヤレスイヤホンは専用ケースへの出し入れを行う頻度が多いため、必要なとき以外で勝手に接続されるのは困るもの。
例えば、バッグの中に入れて持ち運びをする際に、ケースのフタが開いてしまう、または何かしらの原因でイヤホンがケースから出てしまたときに、勝手に接続されてしまうことになってしまう。そうならないためにも、2回目以降のペアリングのやり方も候補を絞る際のポイントになてくるだろう。
まとめ|ノイズキャンセリングに注意
いかがだっただろうか。気になる製品が1つでも見つかれば幸いだ。
ちなみに、完全ワイヤレスイヤホンでノイズキャンセリング機能がついている製品は使用上注意が必要だ。NC機能は外部の音を遮断し、音楽に集中できるという意味では素晴らしい機能だが、ランニングや通学、通勤においては危機察知の意味で危うい。
最近のイヤホンは、周囲の音をききとりつつ音楽もしっかり聞こえるものや、必要な音だけしっかりきこえるような製品も多いので考慮しておこう。