水中撮影が可能な防水カメラ/ビデオカメラ。防塵機能や、小型ウェアラブルモデル、アクションカメラタイプなど人気機種が登場しています。今回はオリンパス(OLYMPUS)、ニコン(Nikon)、リコー(RICOH)などおすすめメーカーそご紹介します。
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おすすめ防水カメラ/ビデオカメラ
防水カメラの中には、デジタル一眼レフ、ミラーレス一眼、コンデジなど様々なタイプがある。
安く済ませたい方は、防水ケースを付けるのもおすすめ。それについては、次の章でご紹介したい。
【購入品】 やっぱGoPro+防水ハウジングが定番!
ウェアラブルカメラ HERO5 Black CHDHX-502
▼筆者が撮影した水中写真▼
画質、堅牢性、バッテリー持ち、サイズ、防水性などを加味しておすすめしたいのがGoPro。防水ハウジングはサードパーティであれば2000円程度で販売されている。
水中でもストレスなく撮影ができ、写真と動画を同時撮影出来るモードもあり、すごく便利。もちろん水中だけでなく、川でカヌーやカヤックをしたりする水辺でのシーンでも活躍。
自撮り棒やカメラスタビライザーを併用すれば、プロが撮ったような画角での動画もとれる。
完全にパ◯リ品だが結構使えるMUSON(ムソン)
完全にGoProにインスパイアされているであろう本製品。
機能や形状はほぼGoProだが、実際に撮影してみると画質はGoProには劣る印象。(当たり前だが…)しかし、たまの旅行やたまのダイビングなどには最適だろう。
マウントやアクセサリなどの付属品はGoPro対応のものならほとんど使用できるので、拡張性の面でもアリな一品だろう。
防水ビデオカメラの人気製品。JVC KENWOOD EVERIO
防水ビデオカメラでGoProと同じく人気なのがこちら。
防水深度は5mとダイビングはNGだが、シュノーケリングや雨の日の撮影などには最適。防水・防塵・耐衝撃・耐低温とタフで、最長約5時間10分の撮影が可能なのが売り。
タフさ、長時間録画で選ぶならGoProよりもEVERIOを選ぼう。
内蔵メモリーが前述の下位機種32GBと比較して64GBと二倍になった機種。また、Wi-Fi搭載なので旅先ですぐに思い出をシェアできる。
迷ったらこれ。オリンパス防水カメラ STYLUS TG-4
OLYMPUS デジタルカメラ STYLUS TG-4 Tough CMOS F2.0 15m防水カメラ
▼2015年発売ベストバイ▼
タフネスなコンパクトボディと高画質撮影に加え、スーパーマクロ撮影が光る名機。水中のサンゴ礁や魚などを綺麗に近距離で撮影したい場合におすすめ。
その他、GPS+電子コンパス、内蔵Wi-Fi搭載、耐衝撃2.1m、耐低温-10℃など、の機能が搭載。
2017年6月発売新製品。RICOH WG-50
全天候アドベンチャーモデルで水中から雪山まで、過酷なシーンに対応するタフネスカメラがこちら。
有効約1600万画素の高精細な静止画や、フルHD(1920×1080ピクセル)サイズの動画撮影が可能。水中や屋外での撮影に嬉しい機能も充実している。
低価格帯ながらも口コミが光る防水カメラ、Patech
Patech スポーツ防水カメラ 12MP 1080P@30fps 170度広角レンズハルメット式
海外メーカーながらも圧倒的な支持を得ている防水カメラ。画質はもちろんのこと、パーツが多く、USB連動撮影も可能。
170度広角魚眼レンズが搭載しており、バイクや自転車/カート/車にも取り付けにも最適。
30m水深撮影可能で、故障時のメーカーの対応が良いことで、口コミ評価もタキア。
価格で選ぶならコレ。シンプルな機能Kなら断然DBPOWER
DBPOWER ウェアラブルカメラ 12MP 1200万画素 170度広角レンズ 30M防水カメラ
口コミも良く、コストパフォマンスが光る防水カメラ。
デジタルズームのため、ズームをすると画質が粗くなるが、普通の撮影であれば、何も問題ない。とりあえず水中撮影がしてみたいという方には導入機として強くおすすめしたい製品だ。
本格水中マクロ撮影を楽しむなら、ニコン防水カメラS33
Nikon デジタルカメラ S33 防水カメラ 1317万画素 S33 ホワイト S33WH
水深10mまで対応。シュノーケリングに使用する、安価かつ高性能なカメラとして、おすすめしたい防水カメラ。
子どもでも操作しやすいカメラとして家族向けにも人気が高い。
その他、耐衝撃1.5m、耐寒性能-10℃が搭載されていたり、写真をかざる・アルバムを作る機能も充実。魚眼やトイカメラ風のエフェクトやステレオ音声付フルHD動画撮影も可能。
使い捨てしたいならこれ。FUJIFILM フジカラー 写ルンです 防水タイプ
「旅行先で一度だけ使用したい」「安く防水カメラが欲しい」という方におすすめなのが写ルンですの防水タイプ。
水深10mまでの水中写真が手軽に楽しめる防水カバー付き。海やプールだけでなく、ほこりの多い場所や、 雪の降っている中での撮影にも最適。
LEDライトで接写でも明るく。リコー防水カメラ WG-40W
RICOH 防水デジタルカメラ防水14m WG-40W BL 04693
LEDライト付きのため、接写でも明度を保ちながら撮影できる。水中の魚やサンゴ礁の接写にも最適。
その他、Wi-Fi搭載、高さ1.6mからの耐落下衝撃性能、マイナス10℃までの耐寒構造、フルHD(1920×1080ピクセル)サイズの動画撮影も可能。
25m水深で、スキューバダイビングに最適。Canon PSD30
Canon デジタルカメラ Power Shot D30 光学5倍ズーム PSD30
水深25mまで対応のスキューバダイビングにぴったりの製品。水中撮影モードでは、写真、動画共にきれいに撮影ができる。
SD/SDHC/SDXCなどのメモリーカードに対応、連続撮影:約1.9枚/秒、光学手ブレ補正:マルチシーンIS搭載。
防水カメラではなく防水ケースで済む場合も
この記事を見ていただいている方は、ダイビングやプールなど水が側にある環境下でカメラを使いたい人だろう。しかし、防水カメラや防水ビデオカメラを買わなくても十分に使用できるケースがある。
防水カメラを、買ったほうがいい人
防水カメラと銘打って販売しているものは、やはり水中での撮影に適した、防塵・耐寒・耐衝撃性能機能などが搭載されている。
- 水中でも高画質撮影をしたい人
- 水中でも広角撮影やマクロ撮影をしたい人
- スマホの性能が悪い人
- 水深3m以上の水中で撮影をしたい人
- そもそもコンデジ/デジイチ/ミラーレス一眼等を持っていない人
これらどれかに当てはまる人は、防水カメラを買ったほうが良いので、下記章は読み飛ばしていただきたい。
こんな人は、防水カメラを買わなくても済むかも
- スマホのカメラが高性能の人
- コンデジ/デジイチ/ミラーレス一眼などを持っている人
- 水中での画質をそこまで重視しない人
- プールや水深が浅い所での撮影がメインの人
これらどれかに当てはまる人は、下記を読んでおくとためになるかもしれない。
高画質撮影ができるスマホをお持ちの方は、防水キットでOK
最近ではスマートフォンでもコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)レベルの高画質撮影ができる機種が多くある。一般的なスマホでも4.8×3.6mmの1/3型レンズ、iphone6だと1/2.3型や1/2.6型が搭載されており、これらはコンデジと変わらないイメージセンサー(撮像素子)サイズだ。
イメージセンサーが大きく、水深が浅めの場所での撮影(プール等)がメインの人は、スマホ用の防水キットで対応できる場合が多いだろう。
コンデジ専用の防水カメラケース(ハウジング)も
スマホ同様、コンデジ用の防水ケースも多数販売されている。対応機種きちんと確認すれば、サイズでのトラブルも防げる。海水浴やシュノーケリングに重宝する。多少の画質劣化や、カバーの写り込みがあったりするので、完璧を求める方には向かないが、満足できる品質だろう。
一眼の防水ケースもあるが、結構高価
デジイチやミラーレス一眼には、メーカー純正の防水ケース(ハウジング)が用意されている場合がある。しかし、しっかりした作りの分1万円以上する機種もある。
防水カメラ/ビデオカメラの選び方
防水性能(重要!)
IPコードって?
スマホの防水性能を示す値として知られている「IPコード」は、製品の防水・防塵性能の等級を示す値で、世界では「国際電気標準会議(IEC)」日本では「日本工業規格(JIS)」が定めている。
- 「IP」のあとの数字のうち、前の数字が「防塵性」を示す=第一特性数字
- 「IP」のあとの数字のうち、後の数字が「防水性」を示す=第二特性数字
使用用途と価格に合わせて選ぼう。
水深◯m
- プールでの利用なら水深2~3m
- シュノーケリングなら水深~10m
- ダイビングなら水深10m~30m
を見ておくと良い。ハウジング不要のタイプだと、レンズ性能がそのまま活かせるので、できればそのまま使用したい。
画質(性能)
カメラの基本性能は下記で決まる。
- F値:絞りの値。レンズの明るさ、ピントを司る
- イメージセンサー(撮像素子):レンズからの光を電気信号に変換する半導体素子
- 画素数(解像度):画素の密度を示す数値。画像の緻密さが決まる
F値とISO感度
F値は絞り値とも呼ばれ、レンズの明るさを示す指標。F値が小さければ、光量は多くなり、レンズは明るく、シャッター速度を速くなる。F値が小さい製品は価格も上がるが、そういう時に試したいのはISO感度を上げての撮影。しかしISO感度を上げると画質は下がるので、なるべくLEDライトなどを活用したいところだ。
イメージセンサー(撮像素子)
もう一つ明るさに関わるのが、光を取り込み電気信号にする部分である、イメージセンサーのサイズだ。イメージセンサーが大きいと、下記のメリットがある。
- 高感度撮影に強くなる
- 背景ボケのボケ味がアップする
- 高画質で撮影ができる
画素数
せっかく水中で撮影するなら、綺麗に動画や画像撮影をしたいだろう。一般的な水中カメラだと1000万画素以上ある機種が多いので、あまり粗すぎる心配をすることはない。それよりも後述のF値やISO感度などに注目してほしい。
撮影したいシーン(広角、望遠、マクロ撮影など)
水中の撮影であれば、より没入感のある写真を残すために広角撮影をしたい人もいるだろう。そんなときは焦点距離に注目だ。
焦点距離
焦点距離はレンズと焦点の距離のことで、最小焦点距離が短いほど広角撮影に優れているレンズといえる。逆に最大焦点距離が長いほど、望遠に優れている。
手ブレ補正機能とオートフォーカス機能
水中で魚などの生き物を撮影する場合、被写体スピードが速いので手ブレ防止機能とオートフォーカス機能がある機種が望ましい。即距点の数を見るとピントの合わせ易さがわかる。マクロ撮影の場合も手ブレし易いので注意だ。
また手ブレ補正機能には「電子式」と「光学式」がある。電子式は撮影後ぶれた画像に修正を加えるやり方なので、おのずと画質は劣化する。光学式は撮影する前に自動補正を加えてくれるので画質は劣化しない。
光学ズーム
望遠撮影をしたい人に焦点距離以外でチェックしていただきたいのが光学ズーム。ズームには光学ズームとデジタルズームがあるが、光学ズームかつ倍率が高いものの方が高精細なズームが可能。
使い勝手
Wi-Fi機能
ご紹介した通り、Wi-Fi機能を搭載された機種もある。撮った写真を手軽にスマホに伝送でき、アプリを利用すればSNSにも挙げやすい。またバッテリー要領がいっぱいになった場合もSDカードが無くてもスマホに移せば問題ない。
GPS機能
撮影時にどこで写真を撮ったのか自動で位置情報を付けてくれるのが、GPS機能。撮影の際、移動距離が長い人におすすめだ。
【補足】防水性能を示す値「IP◯◯」ことIPコードとは
第一記号に関して(防塵性能)
数字 | 種類 | 説明 |
---|---|---|
0 | 無保護 | 特に保護されていない状態 |
1 | 50mmより大きい固形物に対する保護 | 直径50mmを超える固形物や人体の手足などが内部に侵入しない |
2 | 12.5mmより大きい固形物に対する保護 | 直径12.5mmを超える固形物や人体の指先、または80mm以下の体の一部などが内部に侵入しない |
3 | 2.5mmより大きい固形物に対する保護 | 直径または厚さが2.5mmを超える固形物が内部に侵入しない |
4 | 1.0mmより大きい固形物に対する保護 | 直径または厚さが1.0mmを超える固形物が内部に侵入しない |
5 | 防塵形 | 粉塵が内部に侵入することを防止する。少量の粉塵が侵入しても、動作に支障をきたさない |
6 | 耐塵形 | 粉塵が内部に侵入しない |
第二記号に関して(防水性能)
数字 | 種類 | 説明 |
---|---|---|
0 | 無保護 | 特に保護はされていない状態 |
1 | 滴下する水に対する保護 | 鉛直(重力の働く方向)に落下する水滴を受けても、有害な影響がない |
2 | 15°傾斜したときに落下する水に対する保護 | 対象物が正常な取り付け位置から15°以内の向きで傾いているとき、鉛直に落下する水滴を受けても有害な影響がない |
3 | 噴霧水に対する保護 | 鉛直から60°以内の範囲で水滴が噴霧状に落下しても有害な影響がない |
4 | 飛沫に対する保護 | すべての方向からの水の飛沫を受けても有害な影響がない |
5 | 噴流水に対する保護 | すべての方向からいきおいのある水流を直接当てても有害な影響がない |
6 | 波浪に対する保護 | 波浪、またはすべての方向から強いいきおいの水流を受けても有害な影響がない |
7 | 水中への浸漬に対する保護 | 一定の水圧で一定時間(30分間)水中に浸かっても有害な影響がない |
8 | 水没に対する保護 | 連続的に水中に置いても有害な影響がない。水没の条件については製造者が規定する。原則的に密閉構造であること |
防水カメラ/ビデオカメラを使う時の注意点
使用する上での注意点を列挙しておく。
- 水中使用の場合は、事前にカメラ内部をシリカゲル等で乾燥させると、結露なく使用できる
- 水深が深い場所での利用が多い方は、定期的にパッキンのメンテナンスや交換を行うと、水没の確率が減る
- ISO感度が低めのカメラで水中の明るさを確保したい場合は。LEDライトを別途購入すると良い
- 耐衝撃タイプでも、傷がつかないように液晶保護フィルムを付けると良い
まとめ
いかがだっただろうか。水中での撮影は誰もが憧れることだろう。今や5000円台から使える機種が出ているので、是非ダイビングやプールの際は、活用していただきたい。